フォトリーディングは10倍速い読書法なのか
フォトリーディングって知ってますか?
知らない人は、直訳で「写真を読むこと?」って思うかもしれませんね。
聞いたことあるって人は、「ああ、あの『10倍速く本が読める』っていうやつね。でもホントなの?」って思うかもしれませんね。
実際、こういう本が売られています。
- 作者: ポール R.シーリィ,神田昌典,井上久美
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2009/11/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 63回
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本当に「あなたもいままでの10倍速く本が読める」って大きく書いてありますね。
これを見たら、「10倍速く本が読める読書法」だと思いますよね。
私もそう思ってこの本を買い、セミナーにも参加してきました。
果たして、この本は速読のハウツー本なのか?
内容を読んで実践すれば、本当に10倍速く本を読めるのか?
セミナーに参加して学んだ結果、それは……
ちょっと違いました
えええ、違う!?
タイトルで堂々と謳っているのに、詐欺なの!?
「ちょっと」ってどういう事!?
と不思議に思うでしょう。
でも、表紙の一部をよくご覧下さい。
「常識を覆す学習法」って書いてありますよね?
つまりこの本は「読書法」についてではなく、フォトリーディング・ホール・マインド・システムという「学習法」について書かれているのです。
なんだか狐につままれた気分ですか?
では、従来の読書とフォトリーディングの違いをざっくりと説明しますね。
【従来の読書】
・本文の「内容を認識しながらゆっくり」読む
・本文の「全体をくまなく」読む
・「著者の」訴えたい事を分析する
【フォトリーディング】
・パラパラとページをめくりながら(1秒に1回くらい)、本を見開いた状態を「ぼやっと見る」(読もうとはしない)
・その本を読んで「自分が解決したい問題や、知りたい事」を「問い」として明確にする
・その問いに繋がりそうな、「気になる部分だけを探して」読む
・問いが解決したら、「途中であってもそこでやめてしまっても良い」。
(読みたければ読んでもよい)
いかがですか?
フォトリーディングが「読書法」ではなく、「学習法」と言える理由を分かっていただけましたか?
ちなみに「10倍速く」という表現は、個人差はあるにせよ、まんざら嘘ではないと思います。
因みに私がフォトリーディングのセミナーに参加して一番良かったと思うのは、フォトリーディングのテクニックを身につけることよりも、「完璧主義をやめよう」という考え方が身についた事です。
先程の読書とフォトリーディングの比較を見ても、読書が「全体を」「完璧に」扱っているのに対し、フォトリーディングは「一部を」「大まかに」扱っているのが分かりますよね。
仕事や生活においても、完璧を目指す人が「99点では意味がない」と思って成果を上げられないよりも、「70点取れれば上等」と思って少しずつでも実績を積み重ねた方がいいと思いませんか?
フォトリーディングでも、今までの読書の10分の1の時間で気になる事が解決出来るなら、今までの10倍の成果を上げることが可能になりますね!
私は正直分厚い本を見ると読む気力が失せる事が多かったのですが、フォトリーディングに出会って、その抵抗感が薄らぎました。
これからはもっと沢山の本に出会い、成長出来るように頑張りたいです。
セミナー代も高かったので!(笑)
注 : フォトリーディングはその性質上、小説などの読み物には向きません。
特に推理小説なんて、犯人やトリックがすぐに分かったらつまらないでしょう?(笑)
そういう本は、物語を味わいながら、最初からゆっくり読みましょう。