富士山に登ってきました その2〜出発編
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2015年8月14日(火)
いよいよ、ツアーの始まりです。
早起きして新宿西口に集合し、午前7時半に出発です。
ツアーは大賑わい!
バスは満席で、参加者は40人を超えてました。
お盆ど真ん中の今日は、1年で2番目に参加者が多い日だそうです。
(1番は8月11日の山の日)
バスには女性の添乗員さんが2名ついていて、1人は登山もガイドも経験豊富、もう1人は登山経験はあるもののガイドは初めてで、今回は研修で参加ということでした。
そのベテランのガイドさんの勧めで、「睡眠不足は高山病に繋がりやすい」ということで、トイレ休憩までおやすみタイムとなりました。
私は中央道を走ったことがあまりないので、車窓の風景にも興味がありましたが、昨夜はぐっすり眠れなかったので、おとなしく寝ることにしました。
富士山に入る前の確認事項
談合坂サービスエリア(いつもこの名前が気になります)が近づき、ガイドさんがみんな起こして、ここでとるべき行動を説明します。
・必ずトイレで用を済ませること
(富士山のレストハウスからは、トイレが全て有料となる。)
・必要のないものはここで全部捨てていくこと
(富士山は五合目のレストハウスから山小屋を含めて頂上まで、ゴミ箱がないので、ここで持っているものは富士山を下山するまで、ずっと持っていることになる。)
・昼食と行動食、ドリンクを買うこと
(ツアーに昼食は含まれておらず、五合目にレストランはあるが、混雑して食事が取れない恐れがある。
また、何時間も続けて歩くので、おにぎりやパン、お菓子などでエネルギーを補給する必要がある。
ドリンクも必要。1本はスポーツドリンク、もう1本は水でもよい。
山小屋で買うと値段は高いが、明日の分を今日背負って歩くと重くなるので、その分は明日山小屋を出るときに買うとよい。)
・小銭を用意すること
(トイレは有料で、場所によって100円〜300円と異なる。
賽銭箱のような小銭入れで、お釣りは出ないものがほとんど。)
また、参加者から
「山小屋で歯磨きは出来ますか?」
との質問があり、ガイドさんは
「出来ません!」
と答えました。(マジか!)
「山小屋には水道と電気が通っていません。
トイレはありますが、水を使わないバイオトイレです。
手を洗うための水は出ますが、飲むことはできず少量しか使えません。
なので、爪楊枝で歯の間を掃除したり、ウェットティッシュで拭くなどして、
今日一日ぐらいは我慢しましょう。」
と理由を説明しました。
(これが後に一波乱起こすことになる)
事情は分かりましたが、正直歯磨きが出来ないのはキツイな… と思いました。
そして談合坂SAで15分のトイレ休憩。
言われた通りにテキパキ行動し、バスに乗り込んで再出発。
富士山に近づくにつれ、少しずつ空が曇っていくのが分かりました。
落石注意!
バス移動も終盤にさしかかり、ここで登山をするにあたりぜひ知っておくべきことを伝授されます。
登山の途中で、突然
「ラーーーーーーーーーク!」
という大声が聞こえることがあります。
これは「落(らく)」の事で、落石に注意して!という意味です。
落石に巻き込まれては、命にかかわる大惨事になります。
石が落ちるのは一瞬の事ですから、その時に
「石が落ちたぞーーーー」
とか
「あぶないぞーーーー」
とか言うのにも、
一瞬考えて言葉を発するのにも時間がかかりますよね。
ですので、無意識に石ころを蹴って落としてしまったら、瞬時に
「ラーーーーーーーーーク!」
と叫びましょう。
逆に上の方から「ラーーーーク!」と聞こえてきたら、
すかさず上を見て、落石から身を守りましょう。
高山病にならないために
普段標高の低いところで暮らしている私たちが突然標高の高いところへ行くと、酸素が薄くなって体調不良を起こします。
これが高山病です。
症状としては、
・眠気
・頭痛
・吐き気や嘔吐
・めまい
などがあります。
ガイドさんによれば、
ざっくり言うと、二日酔いみたいなものです。
ということです。
私は普段から二日酔いならないために、酒は少量で止めています。
絶対に二日酔い、もとい高山病にならないためには、次のような対策が有効だそうです。
・十分な睡眠
・深呼吸
・水分補給
このような簡単なことで、高山病を防ぐそうです。
中でも一番大事なのは深呼吸らしいので、常にそれを意識して登りたいと思います。
レストハウスでの最終チェック
そしてバスは富士スバルラインを通り、五合目に到着。
この時点で、既に標高は2,305mです。
バスを降りて、出発までに1時間と少しあるので、それまでに着替えをし、昼食をとり、コインロッカーに荷物を預け、トイレで用を済ませるように指示がありました。
また、高山病対策として体を慣らすためにも、ここでは絶対に寝ないようにとも言われました。
(眠ると呼吸が浅くなり、酸素を取り入れられなくなるので)
この日のレストハウスは大混雑で、レストランで食事をしようと食券を買いましたが、料理が出るまでかなり時間がかかって焦りました。
そして大急ぎで食事とトイレを済ませ、コインロッカーに荷物を預けます。
下山後の温泉で使う着替えやタオル類はいらないとか、 歯磨きはできないんだったな
と思って
歯ブラシもコインロッカーに預けました。
いよいよ登山開始です!
〜つづく〜