IGARYUの 役にたつかもしれない備忘録

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富士山に登ってきました その4〜いよいよ山頂へ!

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午前2時に出発

前日は消灯の20時より早めに就寝しましたが、24時前に一度目覚めてしまってからは全く眠れませんでした。

アイマスクと耳栓も使いましたが、狭い寝床で隣人の気配もあるので、決して快適に眠れる環境ではありません。

1時半頃みんな起床して準備をし、2時に出発です。

 

実はこの時点で軽い頭痛がありました。

典型的な高山病のようです。

前日は常に意識して深呼吸をしていたつもりですが、それでもかかってしまうものなんですね。

高山病は二日酔いの症状と似ているということですが、

「私は酒に弱いから高山病になりやすいんでしょうか?」とガイドさんに尋ねましたが、そんなことはないそうです。(笑)

 

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山小屋から見た富士吉田市の夜景

この時点ではほとんど雲もなく、下界を見ると夜景が綺麗でした。

また、空を見上げると満天の星空が!

灯りの多い街中では決して見ることのできない星空。

残念ながら三脚なしではその星空を撮影することは出来なかったので、しっかりと目に焼き付けてきました。

 

 

山頂に到着!

前日と同じく、休憩を挟みながら登山再開。

山頂へと向かうにつれ、どんどん傾斜が急になります。

我々と同じように、山頂でご来光を拝もうとするパーティーで登山道は渋滞しました。

よくニュースで見ていた光景が、そのまんま目の前に広がっていました。

 

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山頂の山小屋。夜明け前から多くの登山客で大賑わい!

午前4時前に、山頂に到着しました!

といってもまだ空は暗く、実感は湧きません。

日の出まで時間もあるので、山小屋で豚汁をいただきました。

そういえば、いつの間にか頭痛も治まっていました。

 

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空が明るくなってきました

 

●お鉢巡りからご来光へ

富士山の山頂は噴火口がくぼんでいて、一周出来るようになっています。

これを一周回ることを、お鉢巡りといいます。

私たちは吉田ルートの頂上にいますが、まだ富士山の最高点には達していません!

この山小屋周辺はすごく混雑していたので、もっといい場所でご来光を拝むことにします。

 

吉田口の頂上から、時計回りに10分ほど歩いたところでご来光を待ちます。

そして4時53分、いよいよ日の出です。

 

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本当に、言葉をなくすほど美しい日の出でした。

 

私は友人と何度も初日の出を見に行ったことがありますが、そのほとんどは海岸からでした。

標高の高いところから見る日の出は初めてで、それがいきなり富士山となりました。

 

ガイドさんによれば、

「今年18回富士山に登りましたが、こんな綺麗な日の出は初めてです!」

と太鼓判を押してくれました。

天候の良し悪しは運に任せるしかありませんが、どうやら最高の体験ができたようです。

 

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外国人登山者も多く、国旗を翳しながら記念写真を撮っていました。

絵になりますね。

 

 

日本最高地点へ!

 日が高くなるにつれ、空全体が赤から青へ変わっていきます。

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お鉢から見る噴火口はこんな感じです。

とにかくスケールがでかい!

 

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そして富士山測候所がある、本当の最高地点目指して最後の坂道を登ります。

ここの坂は本当に急だった…

 

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これが日本最高地点の碑です。 (剣ヶ峰)

ここで記念写真を撮るために長蛇の行列ができていましたが、私たちはツアーで時間の制約もあり、記念写真を撮る余裕はありませんでした。

仕方なく石碑だけを撮りましたが、まあ満足です。

 

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剣ヶ峰からさらにお鉢巡りを続け、太陽と逆方向を見ると、このような影富士を見ることが出来ます。

 

下山

いつまでも山頂にいたい気持ちでしたが、 名残惜しさを振り払い、下山します。

上りよりは下の方が楽だろうと思いますが、それでも案外足腰の負担は大きいです。

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吉田ルートの下り道

ちなみに、吉田ルートの下り道は上り道とは異なります。
山小屋などにブルドーザーで物資を運ぶルートがあるのですが、そこを下ります。

まあ、これだけの大人数が同じルートを往復したら大混雑しますし、危険も伴いますよね。

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下山中に見かけたお馬さん

下りはツアー客も個別に行動することになりました。

 

1人でのんびりと下山し、もうすぐゴールというタイミングで富士登山に関するアンケートを依頼されました。

A4の紙数枚に渡る本格的な内容でしたが、今回は貴重な体験をさせてもらって感謝していたので、快く応じました。

 

数分かけてアンケートを書き終え、再度歩き始めると、突然雨が降ってきました。

「これくらいの雨なら気にならないな」と思って歩き続けていると、だんだん雨が強くなっていきます。

ついに断念して雨具を取り出し、ザックもケースで包み、また歩き始めます。

びしょ濡れになりながらも、ついにゴール。

そういえば、この最後の数分間の雨を除けば、概ね天候に恵まれた登山となりました。

「あのアンケートをパスしていれば…」

という気持ちも一瞬頭をよぎりましたが、傾斜のきつい登りで雨が降るよりは、だいぶマシですよね。

 

私は標準時間よりも早く下山できたようで、富士吉田スバルライン五合目に到着し、お土産を吟味。 

 

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そんなに美味しそうなお土産も見当たらなかったので、ここは見栄えのするものをと思い、「富士山めろんぱん」を選びました。 

 

 

最後にまた一波乱

次は河口湖の温泉へと向かうため、バスは富士吉田スバルライン五合目を出発しました。

 

しかし出発後数分して、ガイドさんの素の叫びが聞こえました。

 

「あっ、〇〇さんがいない!!!」

 

 

ガイドさん「すみません、運転手さん、戻ってください!」

 

運転手さん「何言ってんの!」

 

ガイドさん「私のミスで本当に申し訳ありませんが、どうにか戻っていただけないでしょうか?」

 

運転手さん「無理だよ、ここは道が細いから、Uターンなんて出来ないよ!」

 

しばし流れる沈黙。

戸惑う乗客と運転手さん。

ここで乗客に出来ることはありません。

 

結局、富士スバルラインの料金所でUターンすることができ、再び五合目に戻り、バスに乗り損ねたツアー客と無事再開できました。

 

それにしても、ツアー客が足りないことに気づかずに東京に戻っていたら、どうなってしまうんだろうと考えると、本当に恐ろしいです。

 

次は河口湖の温泉へ着いたのは1時間遅れ。

おかげで温泉に入る時間が短縮されてしまいました。

 

今回のガイドさんは山登りに関しては経験豊富で頼もしかったのですが、山小屋で歯磨きができないという誤った情報を伝えたこと、そして確実な点呼をせずにスケジュールを狂わせ、何よりも客の安全を脅かしたことは、本当にいただけません。

 

この混乱が年に2番目という混み具合によるものかどうかは分かりませんが、二度とこのようなことがないようにして頂きたいですね。

 

まとめ

最後のトラブルは焦りましたが、長年達成したいと思っていた富士山に登れたことは、この上ない達成感を味わせてくれました。

そして山頂からの眺めは、天気も味方してくれた最高のプレゼントでした。

初めての富士登山とはいえ、正直満足しました!

もし再び登るとしたら、今度は違うルートで登り、ツアーではなく友人と好きなペースで登り、気の済むまで納得のいく写真を撮りたいと思います。(笑)

本当に、富士山サイコー!!