野球日本代表、メダル逃す

北京オリンピックで、星野仙一監督率いる野球の日本代表チームが、4位に終わりました。日本のプロ野球のスター選手を集め、「金メダルしかいらない」とまで豪語していた結果が、この有様です。

星野監督は、人間としては好きです。熱血漢で、選手を厳しく指導するが、きちんとフォローも忘れない。上司にしたい有名人としてよく上位に名前が挙がるくらいですからね。

でも、今回の選手の人選や試合での起用法、采配…　至る所で、疑問を感じました。また、オリンピックの選手は原則として選手村に入る義務があるそうですが、野球の日本代表チームは全員が高級ホテルに宿泊していたとか。韓国代表チームなんて、巨人のイ・スンヨプを除いてはほぼ全員が一億円に満たない年俸で、必死になって日本にぶつかってきましたね。当然、イ・スンヨプを含め全員が選手村に入りました。準決勝の日本対韓国戦で最後の外野フライを捕った韓国のライトの選手が、勝利が決まってグラウンドにうずくまったシーンを見て、「必死さ」の度合いが違うんだなと痛感しました。

にわかにスター選手を集めただけで勝てるほど、世界は甘くない。感情だけで国の代表になれるのもおかしい。残念ながら、次のオリンピックでは野球は行われません。来年のWBCでは、日本がもう一度頂点に立てるように導いてくれる監督を選んで欲しいものです。