IGARYUの 役にたつかもしれない備忘録

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悲報 〜 Apple 仙台一番町の閉店が決定

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なんて日だ!

 

新年早々、衝撃のニュースが入った。

なんとApple 仙台一番町が1月25日をもって閉店するのだそうだ。

 

Apple 仙台一番町のサイトはこちら

(なお、この記事内ではこの店舗のことを、アップルストアと呼ぶことにする)

www.apple.com


アップルストアは単なるショップではない。

アップルの製品を売っている店は他にもたくさんある。

アップルストアの存在意義は単にアップルの製品が買えるというだけではないのだ。

ここで私が考えるアップルストアの存在意義を3つ挙げてみよう。



1.アップルの直営店であること

2.様々なイベント(ワークショップ)が開催されること

3.他店舗では入手不可能な限定グッズを売っていること



正直、上記3の限定グッズは私にとって恩恵は薄い。



まず1番目のアップルの直営店であるということだが、これは、ユーザーとして困った時にアップル公式のサポートを受けられるという点にある。

アップルストア以外にも今では公式にサービスを受けられるショップもあるが、アップルの店員がアップルの立場で公式に、ユーザーの質問に答えてくれたりするのはやはり安心感がある。

また他店のアップル製品売り場の店員よりも、商品に対する知識は段違いに高い。

私もかなりお世話になった。



2番目に様々なイベントが開催されるということだが、アップルストアのサイトをチェックすると、Today at Appleという、アップルの製品やアプリ、サービス等を体験できる様々なプログラム(ワークショップ)が開催されていることがわかる。

www.apple.com

 

これは特に、アップル製品に初めて接する人にとってはとても有益な機会になると思う。

私もMacを使ってかれこれ20年近くになるが、iPadApple Watch など新しく登場したアイテムの使い方にちょっと迷ったときなど、このプログラムを利用したことがある。

普段は販売員としてショップに立つスタッフが講師となり、とても親身に、分かりやすい口調、テンポで説明してくれる。

もしあなたがApple製品を使っていてどうしても分からないことがあったり、さらに詳しく知りたいということがあれば、是非このプログラムをチェックして参加することをオススメする。

問題が解決するとともに、その製品やアップルという企業、店舗スタッフに対する好感度はきっと上がるに違いない。



アップルストアがなくなっても、修理やサポートについては電話や集荷・宅配などがあるので、これまで通りサービスを受けることは可能である。

アップルの電話サポートについては、私はかなりクオリティが高いと思っている。

 

本当に悲しいのは2番目のワークショップの方である。

いくらアップルを愛しているとはいえ、新製品を全て買えるほど散財できるはずもない。

しかし、新製品が出れば買わないにしても、実物を手にしてみたくなるのは人の性。

そこで定期的にアップルストアに足を運ぶ理由として、私はこのワークショップを重宝していた。

ここ数年では、iPadで音楽を作成したり、Apple Pencil と組み合わせてスケッチをしたり、Apple Watch の操作法を一から教わったり、実際かなり役に立った。

そしてプログラムの後には展示されている製品をチェックし、店員さんとお話をしたりする。

私が楽譜制作という特殊な仕事でMacを使っていると話すと、店員さんも驚き興味深そうに話を聞いてくれ、こっちも楽しくなってしまう。

 

そんなコミュニケーションの場が今月にはもうなくなってしまうなんて、俄かには信じられない。

余命宣告とまでは言わないが、親友のクラスメイトが突然転校してしまうといった気持ちが近いだろうか?

それくらいの喪失感に襲われている。

 

アップルストア仙台がなくなってしまうと、自宅から一番近いアップルストアは銀座になってしまうのだろう。

もう気軽にちょくちょく訪問することができなくなると思うと、本当に悲しい。



例年、iPhoneの新型が発表されると、店内はiPhoneを求める客で大混雑するのが定番だったが、昨年の秋は少し様子が違った。

iPhoneが全体的に高額化し売れ行きが芳しくないという報道があった通り、アップルストアの脚足も驚くほど鈍かったように思う。

そういう私自身も、かつてはソフトバンクユーザーとして iPhone 3G, 4, 5, 6 と2年ごとに機種変更してきたが、7 Plus が登場した際にはアップルストアSIMフリー版を購入し、いわゆる格安SIMに引越しした。

現在も7 Plusのまま、初めて3年目に突入している。

理由はもちろん経済的なものだが、それ以上に現状で満足しているし、新機種に10万円以上払ってでも手に入れたいという魅力は、正直感じられない。

 

iPhoneXRの売上不振による値下げや、アップルの利益の下方修正に伴う世界全面株安など、最近は嫌な情報ばかり流れていたが、まさかその影響が最寄り店舗の閉鎖になるとは想像していなかった。 

スマホコモディティ化が進み、ジョブズが亡くなった後のアップルも、新たな価値を創造するのにとても苦労しているのだろう。

ここは正念場だと思うが、数々の試練を乗り越えてきたアップルなら、この危機もきっと乗り切れるはず。

そう信じたい。

 

Apple 仙台一番町閉店まであと17日。

それまでに開催されるワークショップに、少しでも多く参加してみようと思う。