クラシック音楽の「垣根」

今日は「せんくら」というイベントで来仙された、鮫島有美子さん(Soprano)とヘルムート・ドイチュさん(Pf.)夫妻のコンサートを聴きに行きました。鮫島さんの演奏を生で聴くのは初めてだったので楽しみにしていました。日本歌曲とドイツ歌曲の演奏は素晴らしかった！のですが、ちょっとがっかりする事がありました。

そもそもこの「せんくら」とは、「クラシックの垣根を低くする」という目的で、比較的短いプログラムで、1チケット1,000円均一で楽しめるコンサートが101公演も開催されるイベントです。つまり、「普段クラシック音楽になじみのない人も、安い値段で楽しんで下さいね。」っていう事です。私自身、そのコンセプトは素晴らしいと思うし、「せんくら」が大切なイベントとして定着していく事を願っています。

でも、「普段なじみのない」方の中には、演奏会のマナーを知らない方もいらっしゃいますよね。今日の演奏会では、高らかにいびきをかいているおじさんがいました。(-_-メ)　そのおじさんは最初のドイツ歌曲ですぐいびきを発生し、中盤の日本歌曲ではいびきは止んでいたのですが、終盤のドイツ歌曲で、またいびきが復活しました。おかげで私も、心から演奏を楽しむ事が出来ませんでした。

例え安い料金でも、みんなお金を払って演奏を聴いてるんです。周りの聴衆にも、演奏家に対しても迷惑だし、大変失礼な事ですよね。クラシックの垣根を低くするのも大切ですが、その辺りの啓蒙活動も必要なのではないかと感じました。

演奏会というシーンに限らず、日々の生活の中でもモラルが問われる事が多い世の中になりましたね。