IGARYUの 役にたつかもしれない備忘録

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Nikon D3Sを使ってみました

D3100に続き、憧れのD3Sを使う事が出来ましたので、こちらもリポートします。

僕がD700を買ったのは、フルサイズ機が欲しいけどプロ用のD3シリーズは高価で手が届かないからでした。でも、D700は価格と性能のバランスも良く、とても良い買い物だったと思っています。

そんなD700を上回るD3Sのメリットとは… 一番は、ファインダーの視野率が100%だという事です。D700のファインダーの視野率は、約95%です。これでは、撮影時にバッチリ構図を決めて撮ったつもりでも、ファインダーでは見えなかった物が写真の隅に映っているということがあります。トリミングすれば済む話かも知れませんが、大量に撮った写真の全てをトリミングする事は現実的ではありません。そう考えると、ファインダーの視野率が100%であれば撮影時に完全に構図を決められるので、精神衛生上も宜しいかと思います。

もう一つのメリットは、縦位置グリップが最初から装備されているという事です。(D700はオプションで、装着するとD3Sより重くなってしまいます)被写体によっては、カメラを縦に構える事が多くなります。この時に、カメラ上部にあるシャッターボタンが左右どちらかに移動する事になり、構えが不自然になります。縦位置グリップがあると、カメラを通常から反時計回りに90度回した時に、丁度右手の人差し指の部分に縦位置用のシャッターボタンが現れます。これを使えば、縦長の写真を撮る時も構えが不自然にならない… と思っていました。

しかし…

使いづらい!!

まず、縦に構えてファインダーを覗いた時、シャッターボタンが横に構えた時よりも高い位置に来て凄く違和感を感じました。それに、縦と横でシャッターボタンが変わるという事は、構えを変える度にシャッターボタンの位置を探すことになるわけです。(慣れの問題もあるでしょうが)僕はいつの間にか、通常のシャッターボタンに右手人差し指を添えたまま撮影し続け、縦位置用のシャッターボタンを使っていませんでした。

また、D3シリーズではこのD3Sだけが動画を撮影できますが、サイズはHDです。この点はエントリー機のD3100に負けているので、後継機種に期待したいところです。

総括すると、D3シリーズは僕には重荷であり、D700で十分だったと実感しました。でも、D3Sを使えたのは貴重な経験でした。僕には縁のない機種かもしれませんが、これからもNikonのフラッグシップ機には期待を持ち続けたいと思います。