Finale v25 と High Sierra の組み合わせは仕事では使えない!
私の仕事環境
私はFinaleというソフトを用いて楽譜を清書する仕事をしています。
(これを楽譜浄書と言います)
機材はMacを使い、OSはつい最近まで、今より2世代も古いSierra(シエラ)を使っていました。
それはなぜかというと、Sierraの次のHigh Sierra(ハイシエラ)では、とある事情により仕事には使えず、OSを更新出来なかったのです。
その事情とは何か、また解決法も見つけましたので、それをご紹介しましょう!
決め手はフォントの挙動
SierraからHigh Sierraに移行できなかった理由は、フォントの文字化けにあります。
比較のために、同じファイルをSierraで開いたときとHigh Sierraで開いた時の画像をご覧ください。
Finale v25 (OSは Sierra)で適当な楽譜を作り、5段分の歌詞としてフォント名を入力し、それに合わせたフォントを設定しました。
A-OTFで始まる上の2行は、モリサワ社のフォントです。
下の3行のヒラギノフォントは、Macにはじめからインストールされています。
OSをHigh Sierraに更新してFinale v25で同じファイルを開くと…
なんと上の2行が文字化けしてしまいました!
1行目の中ゴシックは分かりにくいかもしれませんが、
2行目の太明朝体までゴシック体になってしまっています。(笑)
ヒラギノフォントは、Macにプリインストールされているせいか、問題なく表示されていますね。
しかし、A-OTFフォントを仕事で使いたい場合には、これでは困ります。
それではA-OTFフォントがどんなフォントに入れ替わってしまったのか、イラストレーターで確認してみましょう。
Sierraでのフォントの挙動
左側の選択したテキスト(フォント名)と、実際のフォント(右側のパレット)が一致していますね。
High Sierraでのフォントの挙動
A-OTFフォントの欧文はHelveticaに、和文はヒラギノ角ゴシック W3に化けてしまっています。
この現象はFinaleの開発元でも把握していて、一応対策も示されています。
これを読むと、OSを日本語版から英語版に変更するとOKとのこと。
実際やってみると、確かに文字化けは起きていませんでした。
これで解決、High Sierra(英語版)で快適なMacライフを…
って、面倒じゃーーーー!!(怒)
別のストレスが溜まるわ!!(泣)
そこまで英語力のない私にとっては苦行そのものです。
やはりHIgh Sierraは仕事では使えず、古いSierraのままでMacを使わなければならないのでしょうか???
救世主、現る。
ここで、Macに最新のOS "Mojave"(モハベ)が登場しました。
Mac的にはダークモード搭載というのが1番の特徴のようですが、私の関心はそこにはありません。
果たして、Finaleの文字化けは直っているのでしょうか?
何という事でしょう、High Sierraの文字化けがなかった事のように、普通に表示されていました! \(^o^)/
イラストレーターでも、念のために調べてみます。
Sierraの時と同様、左側の選択したテキストと、実際のフォントが一致しています。
これでひと安心!
Mojave と Finale v25 の組み合わせで文字化けは起きておらず、今のところ大きな不具合も見当たりません。
今までMacのOSは、比較的安定したバージョンと不安定なバージョンを交互に行き来しているように思います。
(ユーザーの環境や求めるものによって評価は変わると思いますが)
Finale使いの私としては、今年登場したMojaveは安定して使えそうです!
ちなみに、私の過去のOSの評価はこんな感じです。
- Mac OS X 10.0(Cheetah)△
- Mac OS X 10.1(Puma)△
- Mac OS X 10.2(Jaguar)△
- Mac OS X 10.3(Panther)△
- Mac OS X 10.4(Tiger)◯
- Mac OS X 10.5(Leopard) ◯
- Mac OS X 10.6(Snow Leopard)◯
- Mac OS X Lion ✕
- OS X Mountain Lion ◯
- OS X Mavericks ✕
- OS X Yosemite ✕
- OS X El Capitan ◯
- macOS Sierra ◯
- macOS High Sierra ✕
- macOS Mojave ◯
これで安定した仕事環境を整えられましたが、アメリカではFinale v26が発表されました。
日本語版はまだ正式に発表されていませんが、また検証作業しないと…