東北・みやぎ復興マラソン2018に出場しました!
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いよいよレース当日
朝は5時半に起床し、いつものようにカップうどんを食べ、レースの準備をします。
そして私を含め、勝間塾の4人で仙台駅に集合し、仙台空港アクセス線とシャトルバスを乗り継ぎ、岩沼市のレース会場に向かいます。
会場に着くと、1万3,000人のランナーが参加するというだけあって、大変熱気に溢れていました!
また、スタート前にもメイドやドリンクが振舞われ、ホスピタリティーも充実していました。
正直参加費12,500円は高いなと思いましたが、その分運営がしっかりしていて流石だと思いました。
天気は曇りで、最高気温は18℃の予想。
暑すぎず寒すぎず、マラソンにはこの上ない最高の条件です!
着替えをして荷物を預け、トイレを待つ行列に並び、スタートには間に合うだろうと考えていました。
しかし膝にテービングをするのを忘れたことに気づき、慌てました。
準備体操も済んでいないのに、荷物預かり所にダッシュし、急いでテーピングをし、またスタート位置までダッシュしました。
このミスは、心身ともに悪い影響を与えてしまったと反省しています。
これだけのランナーが同時にスタートするのは危険なので、目標タイム別にいくつかのグループに分かれます。
私はエントリーする時にサブフォー(フルマラソンを4時間以内に完走すること)を意識していたため、他の3人とはスタートが別のグループになってしまいました。
少々寂しい気もしましたが、スタート直前までメッセンジャーで励ましあい、気持ちを奮い立たせます。
レース本番!
そして9時45分、いよいよスタートしました。
今回はサブフォーを目指さないので、無理せず楽なペースで走ることにしました。
こまめにベースを確認すると、大体6分台前半でした。
これなら4時間半位で完走できるかなという見込みでした。
本大会は東日本大震災で津波の被害にあった被災地がコースとなっています。
コース沿道には、復興支援に感謝する地元の人々の姿や、応援の姿がたくさん見られました。
これは復興マラソンならではの光景だなと思いました。
エイドがすごい!
また、エイドも非常に充実していて、地元の名物がたくさん振舞われました。
エイドの中身はこちら!
どうです、すごいでしょう?
今まで参加したレースの中で、これほど豪華なエイドはありませんでした。
中でも、やはり「はらこめし」はとても食べ応えがあって美味しかったです。
前半は順調に走っていて写真もほとんど撮りませんでしたが、後半は少しずつペースが落ち、せり鍋を頂くときには一瞬在庫が尽きて、次の分を待つ行列が出来ました。(笑)
後半に失速…
6日前の転倒によるケガの影響も少なく、思ったよりも順調に走れていました。
しかし29km辺りで、突然右膝が痛み出します。
ここまでテーピングが効いていたと思いますが、やはり走り込みが足りなかったのでしょうか。
ここからは少し走っては立ち止まってマッサージをし、また走り出すということを繰り返していました。
その後、更に左膝までも痛み出します。
両膝を痛めてしまっては、さすがに走れません。
ケガをしたところが痛んだら棄権しようと思っていましたが、そうではありません。
これまで励ましあいながら一緒に練習してきた仲間の顔が頭をよぎります。
せっかく30km後半まで来たので、どんなに時間がかかっても、歩いてゴールを目指すことにしました。
走りさえしなければ、膝の痛みはこらえることができました。
思わぬ場面に遭遇
ゴール目前の40km辺りで、前方に人混みを発見します。
何だろうと思って近づくと、なんと意識を失ったランナーが倒れていました。
医師らしき人が、心肺蘇生に取り組んでいます。
それでもランナーの反応はなく、医師は「AED!AED持って来て!」と叫びます。
沢山の人が固唾を飲んで見守っていました。
こんな緊迫した場面に遭遇するとは思わず、大変驚きましたが、
素人の私には無事を祈る以外、何もできることはありません。
混雑を大きくししないほうが良いと思い、私はその場を離れてゴールを目指します。
すると、前方から応援の医師や看護師の方たちが機材を持って駆けつけてきました。
どうか助かりますように…
(幸い、この大会で死者が出たという報道はありませんでした。良かった!)
そしてゴール!
両膝の痛みに耐えながら、なんとか完走できました!
ネットタイム(スタートの号砲ではなく、各ランナーがスタートラインを通過してからゴールするまでの時間)は、5時間25分32秒。
フルマラソンにチャレンジする度、記録はどんどん悪くなっていきます。
年のせいでしょうかね?(泣)
一緒にチャレンジした仲間は、3人中2人が完走!
もう1人も、32kmまで走ることができました。
それでも、初マラソン大会で(ハーフマラソンも未経験)ここまで走れたのは立派です。
私は10kmの大会から始め、ハーフマラソンも何度も経験してからやっとフルマラソンにチャレンジしたくらいですから。
最近は 辛いことから逃げ出す癖がついていたような気がしますが、今回諦めずに完走できたのは、やはり一緒に走る仲間がいたからだと思います。
一人で参加していたレースでは、ここまで頑張ろうという気は起きませんでした。
やはり仲間の存在は大きい。
勝間塾に入っていて良かった!と再認識した一日でした。
また、いつかはサブフォーを達成したいと思いながら、記録が悪くなっているのも事実。
フルマラソンはハーフマラソンの延長ではなく、全く別な戦略が必要なのだなと改めて実感しました。
今年は無計画に大会を選んで参加しましたが、来年は絶対にサブフォーを達成するつもりで計画を練って、大会を選びたいと思います。
東北・みやぎ復興マラソン2018に出場… できるのか?
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本番6日前にケガ! さあどうする?
怪我をした翌日、まだ全身が痛みます。
ウェアのおかげで大きな傷がなかった胸も強く打っていたようで、くしゃみや咳をすると右の肋骨が痛みます。
しかし、不幸中の幸いというか、歩くことに支障はありませんでした。
怪我のことを勝間塾の仲間に報告すると、やはり驚かれました。
無理をしないようにというお気遣いの声もありましたが、 とりあえず歩けるので、少しだけ短距離を走って様子を見ることにしました。
スピードを控えめにして10km程走ると、思ったほど体は痛みませんでした。
ケガは完治していないので、動作によっては痛む場所もあります。
しかし、走ること自体はそれほど痛みを伴わなかったので、今回は記録を追わず、レース中に痛みが発生したら棄権するつもりで、レースに出場することにしました!
勝間塾の友人をおもてなし
いよいよレースを翌日に控え、レース参加者が仙台に続々とやってきます。
勝間塾の友人も仙台に集結!
といっても、今までネット上でのやり取りのみで、実際にお会いするのは初めてなのです。
仙台在住の私は、短時間でしたがホスト役として観光のご案内をしました。
カーボローディングオフ会…
そして夜は夕食会。
通常、仙台でお客様をもてなす時は新鮮な海鮮料理を提供する店にお連れすることが多いのですが、今回はマラソン大会前日ということで、メニューにも注意しなければなりません。
フルマラソンを走るのには大変大きなエネルギーを消費するため、レース前の数日間は炭水化物を多めに摂取します。
これをカーボローディングと言います。
さらに、レース前日には食当たりなどを避けるため、一般的に生ものは避けます。
ということで、幹事としてはお店選びに苦労しました。
海鮮を避けて炭水化物多めにと言う条件でお店を探した結果、
仙台牛の握り食べ放題
を含むコースを提供している某「肉バル」を見つけ、予約しました。
期待に胸を膨らませて店に行きましたが、コースの料理は量が少なめ、提供が遅い、味は微妙、目当ての握りは回転寿司のようなシャリの塊の上に極薄の仙台牛がペラっと載っている感じ…
正直落胆しました。
店を予約する時点では気づかなかったのですが、後日別な口コミサイトを見てみると、この店の評価は★一つがほとんどという散々なものでした。(ToT)
皆さんも、初めてのお店を予約する際には複数のサイトで口コミをチェックしたほうがいいですよ。
食事は期待はずれでしたが、初対面の皆さんとの会話は非常に楽しいものでした。
明日のマラソンに向けての対策や、勝間塾の話など…
時間はあっという間に過ぎました。
思わず二次会に突入したい気分になりましたが、明日は早起きしなければならないのでそうも行きません。
21時頃には帰宅し、ほとんどの準備は明日することにして、早めに寝ました。
ケガのこともあるので、明日は無理しない程度に頑張るぞ!
〜つづく〜
東北・みやぎ復興マラソン2018に出場しようと思った話
先日、東北・みやぎ復興マラソン2018に出場しようと思いました
ラン歴6年になる私ですが、フルマラソンの挑戦は4回目となります。
過去の成績は次の通りです。
・いわて北上マラソン大会(2015年) 4時間22分35秒
・つくばマラソン(2016年) 25kmで途中棄権
・つくばマラソン(2017年) 4時間45分8秒
当初、この大会に参加する予定はありませんでした。
しかし、勝間塾で
「一緒に参加しませんか?」
と仲間を募っている方がおられ、塾生の方とお会いする機会もあまりないので、
「この大会に出たい!」
というよりは、
「塾生の方々と一緒に走りたい!」
という思いで参加することにしました。
と、勢いで参加を決めたのが4月。
5月には仙台国際ハーフマラソンにも出場しましたが、その後は例年にない猛暑で練習も捗らず。
9月になり、そろそろ真面目に練習しないとまずい!
とお尻に火がつき、練習量を増やしました。
その経過がこちら。
まさに付け焼き刃ですね。(笑)
やっぱり長距離を走っておかないと。
9月までは短距離の練習を数多くこなしましたが、10月になってからは長距離も走るようにしました。
ハーフマラソンとほとんど変わりませんが、膝が痛んでランは中止、電車で帰ってきました。(笑)
アクシデント発生!
このままではいかんと、本番6日前の夜にやっとまとまった時間が取れ、また長距離ランにチャレンジ。
この日は気温も低く、テーピングの効果もあってか、膝の痛みもなく順調に走れました。
この調子なら、今日は30kmは走れそうだと確信しました。
しかし25kmほど走っていた時に突然、ほんのわずかな段差につまづき、派手に転倒しました。
一瞬の出来事でした。
歩いているなら「おっとっと」とよろめく自覚がありますが、気付いた時には全身を強打していました。
右ひざから着地、両肘と左肩からあご、口まで傷だらけになってしまいました。
口を地面に打ったので、前歯が折れていないかと心配しましたが、幸い唇を切った程度で済みました。
しばらくは
「やっちまった…」
と呆然と座り込みましたが、 幸い骨折などもしていないようで、足首なども痛めておらず歩けたので、そのまま帰宅しました。
当然、妻には驚かれましたが。(^^;)
さて、レースまであと6日。
本番までに怪我はどの程度回復するのか?
果たして完走できるのか?
そもそも出場できるのか?
〜つづく〜
富士山に登ってきました その4〜いよいよ山頂へ!
前回の記事はこちら
午前2時に出発
前日は消灯の20時より早めに就寝しましたが、24時前に一度目覚めてしまってからは全く眠れませんでした。
アイマスクと耳栓も使いましたが、狭い寝床で隣人の気配もあるので、決して快適に眠れる環境ではありません。
1時半頃みんな起床して準備をし、2時に出発です。
実はこの時点で軽い頭痛がありました。
典型的な高山病のようです。
前日は常に意識して深呼吸をしていたつもりですが、それでもかかってしまうものなんですね。
高山病は二日酔いの症状と似ているということですが、
「私は酒に弱いから高山病になりやすいんでしょうか?」とガイドさんに尋ねましたが、そんなことはないそうです。(笑)
この時点ではほとんど雲もなく、下界を見ると夜景が綺麗でした。
また、空を見上げると満天の星空が!
灯りの多い街中では決して見ることのできない星空。
残念ながら三脚なしではその星空を撮影することは出来なかったので、しっかりと目に焼き付けてきました。
山頂に到着!
前日と同じく、休憩を挟みながら登山再開。
山頂へと向かうにつれ、どんどん傾斜が急になります。
我々と同じように、山頂でご来光を拝もうとするパーティーで登山道は渋滞しました。
よくニュースで見ていた光景が、そのまんま目の前に広がっていました。
午前4時前に、山頂に到着しました!
といってもまだ空は暗く、実感は湧きません。
日の出まで時間もあるので、山小屋で豚汁をいただきました。
そういえば、いつの間にか頭痛も治まっていました。
●お鉢巡りからご来光へ
富士山の山頂は噴火口がくぼんでいて、一周出来るようになっています。
これを一周回ることを、お鉢巡りといいます。
私たちは吉田ルートの頂上にいますが、まだ富士山の最高点には達していません!
この山小屋周辺はすごく混雑していたので、もっといい場所でご来光を拝むことにします。
吉田口の頂上から、時計回りに10分ほど歩いたところでご来光を待ちます。
そして4時53分、いよいよ日の出です。
本当に、言葉をなくすほど美しい日の出でした。
私は友人と何度も初日の出を見に行ったことがありますが、そのほとんどは海岸からでした。
標高の高いところから見る日の出は初めてで、それがいきなり富士山となりました。
ガイドさんによれば、
「今年18回富士山に登りましたが、こんな綺麗な日の出は初めてです!」
と太鼓判を押してくれました。
天候の良し悪しは運に任せるしかありませんが、どうやら最高の体験ができたようです。
外国人登山者も多く、国旗を翳しながら記念写真を撮っていました。
絵になりますね。
日本最高地点へ!
日が高くなるにつれ、空全体が赤から青へ変わっていきます。
お鉢から見る噴火口はこんな感じです。
とにかくスケールがでかい!
そして富士山測候所がある、本当の最高地点目指して最後の坂道を登ります。
ここの坂は本当に急だった…
これが日本最高地点の碑です。 (剣ヶ峰)
ここで記念写真を撮るために長蛇の行列ができていましたが、私たちはツアーで時間の制約もあり、記念写真を撮る余裕はありませんでした。
仕方なく石碑だけを撮りましたが、まあ満足です。
剣ヶ峰からさらにお鉢巡りを続け、太陽と逆方向を見ると、このような影富士を見ることが出来ます。
下山
いつまでも山頂にいたい気持ちでしたが、 名残惜しさを振り払い、下山します。
上りよりは下の方が楽だろうと思いますが、それでも案外足腰の負担は大きいです。
ちなみに、吉田ルートの下り道は上り道とは異なります。
山小屋などにブルドーザーで物資を運ぶルートがあるのですが、そこを下ります。
まあ、これだけの大人数が同じルートを往復したら大混雑しますし、危険も伴いますよね。
下りはツアー客も個別に行動することになりました。
1人でのんびりと下山し、もうすぐゴールというタイミングで富士登山に関するアンケートを依頼されました。
A4の紙数枚に渡る本格的な内容でしたが、今回は貴重な体験をさせてもらって感謝していたので、快く応じました。
数分かけてアンケートを書き終え、再度歩き始めると、突然雨が降ってきました。
「これくらいの雨なら気にならないな」と思って歩き続けていると、だんだん雨が強くなっていきます。
ついに断念して雨具を取り出し、ザックもケースで包み、また歩き始めます。
びしょ濡れになりながらも、ついにゴール。
そういえば、この最後の数分間の雨を除けば、概ね天候に恵まれた登山となりました。
「あのアンケートをパスしていれば…」
という気持ちも一瞬頭をよぎりましたが、傾斜のきつい登りで雨が降るよりは、だいぶマシですよね。
私は標準時間よりも早く下山できたようで、富士吉田スバルライン五合目に到着し、お土産を吟味。
そんなに美味しそうなお土産も見当たらなかったので、ここは見栄えのするものをと思い、「富士山めろんぱん」を選びました。
最後にまた一波乱
次は河口湖の温泉へと向かうため、バスは富士吉田スバルライン五合目を出発しました。
しかし出発後数分して、ガイドさんの素の叫びが聞こえました。
「あっ、〇〇さんがいない!!!」
ガイドさん「すみません、運転手さん、戻ってください!」
運転手さん「何言ってんの!」
ガイドさん「私のミスで本当に申し訳ありませんが、どうにか戻っていただけないでしょうか?」
運転手さん「無理だよ、ここは道が細いから、Uターンなんて出来ないよ!」
しばし流れる沈黙。
戸惑う乗客と運転手さん。
ここで乗客に出来ることはありません。
結局、富士スバルラインの料金所でUターンすることができ、再び五合目に戻り、バスに乗り損ねたツアー客と無事再開できました。
それにしても、ツアー客が足りないことに気づかずに東京に戻っていたら、どうなってしまうんだろうと考えると、本当に恐ろしいです。
次は河口湖の温泉へ着いたのは1時間遅れ。
おかげで温泉に入る時間が短縮されてしまいました。
今回のガイドさんは山登りに関しては経験豊富で頼もしかったのですが、山小屋で歯磨きができないという誤った情報を伝えたこと、そして確実な点呼をせずにスケジュールを狂わせ、何よりも客の安全を脅かしたことは、本当にいただけません。
この混乱が年に2番目という混み具合によるものかどうかは分かりませんが、二度とこのようなことがないようにして頂きたいですね。
まとめ
最後のトラブルは焦りましたが、長年達成したいと思っていた富士山に登れたことは、この上ない達成感を味わせてくれました。
そして山頂からの眺めは、天気も味方してくれた最高のプレゼントでした。
初めての富士登山とはいえ、正直満足しました!
もし再び登るとしたら、今度は違うルートで登り、ツアーではなく友人と好きなペースで登り、気の済むまで納得のいく写真を撮りたいと思います。(笑)
本当に、富士山サイコー!!
富士山に登ってきました その3〜登山開始!
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いよいよ登山開始!
ここからは写真を中心に。
富士登山の前に安達太良山と磐梯山に登りましたが、富士山の登山道で驚いたのが、道幅の広さ!
さすが日本一の山、世界遺産、という事で訪れる人の数が桁違いです。
登山は始まったばかりですが、ガイドさんが時々
「深呼吸ーーーーーーー!」
と叫び、我々も思い出したように深呼吸をします。
序盤から結構な傾斜があるので、思ったよりもきつかったです。
分岐点
ここの分岐点で、大事な説明を受けます。
私たちは吉田ルートを登りますが、出発地点は「富士スバルライン五号目」です。
そのことを忘れ、下山時に
「吉田ルートを登ってきたんだから、吉田口に行けばいいんだよね」
なんてルートを辿ってしまうと、大変な事になります。
皆さんもご注意を!
標高が高くなってきました
やがて森林限界に達し、風景が変わります。
林道は岩場に変わり、四つん這いになったり、コース上のロープを辿りながら登ります。
道幅も狭くなるので、渋滞が起きます。
ツアーの参加者も登山経験や体力に差がありますし、私は渋滞も良い休憩になると前向きに捉えていました。
そして絶景が!
ここまではずっとガスが立ち込めていて、視界もあまり開けていませんでした。
しかし七合目に達した辺りで、徐々にガスが消えていきました。
そして下界を見ると…
このような絶景が私達を歓迎してくれました。
正直、ここまでの疲れも吹っ飛びました!
やっと富士山に登っているんだなと実感しました。
初日はここまで
八合目に辿り着くと、横に移動して須走ルートにある山小屋「下江戸屋」さんに到着しました。
自分の寝場所が割り当てられ、荷物を置くとすぐに夕食です。
正直おかわりしたいくらいの軽食といった感じでしたが、贅沢は言えません。
食後は歯磨きが出来ないんだったな… と思っていたら、なんと
歯ブラシが売っているではないか!!!
昼間のガイドさん情報は完全に誤り。
コインロッカーに歯ブラシを置いてきてしまったのでガッカリしましたが、200円で歯ブラシを買い、自前のミネラルウォーターで歯磨きをしました。
山小屋は自由に使える電源もなく、バイオトイレはあるものの、水道は最低限の手洗いにしか使えないチョロチョロとした水が流れる程度です。
風呂やシャワーなんてありませんよ!(笑)
ですから、スマホの充電はモバイルバッテリーが必須。
シャワーなしに耐えられないという方は、汗拭きシートで我慢しましょう。
寝室なんて独立した空間はありません。
最初は女性グループと個人が優先的に場所をまとめて割り振られ、その後はカップルが、最後に残った男性が寝場所を指定されます。
この日は50〜60cmくらいの間隔で寝袋が並べられ、窮屈な思いをしながら仮眠をしました。
1年で2番目に混み合う日ですから、これほど窮屈だったのでしょう。
この混み具合は、女性にはちょっときついだろうなと思いました。
もう少し空いている日だったらスペースにも余裕はあるかも?
20時頃消灯となり、翌日午前2時に出発し、山頂でご来光を拝む予定です。
はやる気持ちを抑えつつ… お休みなさい!
〜つづく〜
富士山に登ってきました その2〜出発編
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2015年8月14日(火)
いよいよ、ツアーの始まりです。
早起きして新宿西口に集合し、午前7時半に出発です。
ツアーは大賑わい!
バスは満席で、参加者は40人を超えてました。
お盆ど真ん中の今日は、1年で2番目に参加者が多い日だそうです。
(1番は8月11日の山の日)
バスには女性の添乗員さんが2名ついていて、1人は登山もガイドも経験豊富、もう1人は登山経験はあるもののガイドは初めてで、今回は研修で参加ということでした。
そのベテランのガイドさんの勧めで、「睡眠不足は高山病に繋がりやすい」ということで、トイレ休憩までおやすみタイムとなりました。
私は中央道を走ったことがあまりないので、車窓の風景にも興味がありましたが、昨夜はぐっすり眠れなかったので、おとなしく寝ることにしました。
富士山に入る前の確認事項
談合坂サービスエリア(いつもこの名前が気になります)が近づき、ガイドさんがみんな起こして、ここでとるべき行動を説明します。
・必ずトイレで用を済ませること
(富士山のレストハウスからは、トイレが全て有料となる。)
・必要のないものはここで全部捨てていくこと
(富士山は五合目のレストハウスから山小屋を含めて頂上まで、ゴミ箱がないので、ここで持っているものは富士山を下山するまで、ずっと持っていることになる。)
・昼食と行動食、ドリンクを買うこと
(ツアーに昼食は含まれておらず、五合目にレストランはあるが、混雑して食事が取れない恐れがある。
また、何時間も続けて歩くので、おにぎりやパン、お菓子などでエネルギーを補給する必要がある。
ドリンクも必要。1本はスポーツドリンク、もう1本は水でもよい。
山小屋で買うと値段は高いが、明日の分を今日背負って歩くと重くなるので、その分は明日山小屋を出るときに買うとよい。)
・小銭を用意すること
(トイレは有料で、場所によって100円〜300円と異なる。
賽銭箱のような小銭入れで、お釣りは出ないものがほとんど。)
また、参加者から
「山小屋で歯磨きは出来ますか?」
との質問があり、ガイドさんは
「出来ません!」
と答えました。(マジか!)
「山小屋には水道と電気が通っていません。
トイレはありますが、水を使わないバイオトイレです。
手を洗うための水は出ますが、飲むことはできず少量しか使えません。
なので、爪楊枝で歯の間を掃除したり、ウェットティッシュで拭くなどして、
今日一日ぐらいは我慢しましょう。」
と理由を説明しました。
(これが後に一波乱起こすことになる)
事情は分かりましたが、正直歯磨きが出来ないのはキツイな… と思いました。
そして談合坂SAで15分のトイレ休憩。
言われた通りにテキパキ行動し、バスに乗り込んで再出発。
富士山に近づくにつれ、少しずつ空が曇っていくのが分かりました。
落石注意!
バス移動も終盤にさしかかり、ここで登山をするにあたりぜひ知っておくべきことを伝授されます。
登山の途中で、突然
「ラーーーーーーーーーク!」
という大声が聞こえることがあります。
これは「落(らく)」の事で、落石に注意して!という意味です。
落石に巻き込まれては、命にかかわる大惨事になります。
石が落ちるのは一瞬の事ですから、その時に
「石が落ちたぞーーーー」
とか
「あぶないぞーーーー」
とか言うのにも、
一瞬考えて言葉を発するのにも時間がかかりますよね。
ですので、無意識に石ころを蹴って落としてしまったら、瞬時に
「ラーーーーーーーーーク!」
と叫びましょう。
逆に上の方から「ラーーーーク!」と聞こえてきたら、
すかさず上を見て、落石から身を守りましょう。
高山病にならないために
普段標高の低いところで暮らしている私たちが突然標高の高いところへ行くと、酸素が薄くなって体調不良を起こします。
これが高山病です。
症状としては、
・眠気
・頭痛
・吐き気や嘔吐
・めまい
などがあります。
ガイドさんによれば、
ざっくり言うと、二日酔いみたいなものです。
ということです。
私は普段から二日酔いならないために、酒は少量で止めています。
絶対に二日酔い、もとい高山病にならないためには、次のような対策が有効だそうです。
・十分な睡眠
・深呼吸
・水分補給
このような簡単なことで、高山病を防ぐそうです。
中でも一番大事なのは深呼吸らしいので、常にそれを意識して登りたいと思います。
レストハウスでの最終チェック
そしてバスは富士スバルラインを通り、五合目に到着。
この時点で、既に標高は2,305mです。
バスを降りて、出発までに1時間と少しあるので、それまでに着替えをし、昼食をとり、コインロッカーに荷物を預け、トイレで用を済ませるように指示がありました。
また、高山病対策として体を慣らすためにも、ここでは絶対に寝ないようにとも言われました。
(眠ると呼吸が浅くなり、酸素を取り入れられなくなるので)
この日のレストハウスは大混雑で、レストランで食事をしようと食券を買いましたが、料理が出るまでかなり時間がかかって焦りました。
そして大急ぎで食事とトイレを済ませ、コインロッカーに荷物を預けます。
下山後の温泉で使う着替えやタオル類はいらないとか、 歯磨きはできないんだったな
と思って
歯ブラシもコインロッカーに預けました。
いよいよ登山開始です!
〜つづく〜
富士山に登ってきました その1〜準備編
今年のお盆は、長年の夢だった富士山に登ってきました!
日本人のみならず世界中の人が知っていると言っても過言ではない富士山だけに、登山に興味がなくても登ったことがあるという人も多いと思います。
ガイドブックやネット上にも富士登山の情報はあふれていますが、私も実際に経験してみて多くの学びを得ました。
皆さんもこのブログを読んで、ぜひ富士山に興味を持っていただき、そして登っちゃってください!(笑)
行動を起こすきっかけ
ここ数年はずっと富士山に登りたいと願うだけで時間が過ぎましたが、「ブラタモリ」で70歳になったタモさんが富士山に登ったり、高校の後輩である大学生が同級生と富士山に登るという話を聞き、いつまでたっても行動に移さなかった私のお尻にもやっと火がつきました。(笑)
ブラタモリ (2) 富士山 東京駅 真田丸スペシャル(上田・沼田)
- 作者: NHK「ブラタモリ」制作班
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ツアーに参加する
近くに登山をする友人もいないので、ツアーで行くしかないだろうと思い、ググってみました。
すると仙台発着のツアーもありましたが、開催日が少なく、しかもすべてが平日で、仕事のことを考えると、候補からは外れました。
そして東京発着のツアーを調べると、なんとお盆も含めて毎日開催しているではありませんか!
しかも思ったより値段も安い。
妻も誘いましたが、体力に自信がないということで断られ、1人分ですぐに予約しました。
道具はどうする?
道具はトレイルランニング用のシューズぐらいしか持っていません。
登山靴やストック、ザックやヘットランプなど、新たに買いそろえるとかなり高額の出費になってしまいます。
しかし、このツアーの会社と提携しているレンタル会社から安く借りることができました。
本当に至れり尽くせり!
そして情報収集のために 、富士登山のカイドブックも買いました。
読んでいるだけでテンションがアガリます!
富士山ブック2018「日本一の山へ登ろう!」4大登頂ルート&お鉢巡りガイド 富士山登山情報のバイブル! (別冊 山と溪谷)
- 作者: 山と溪谷社
- 出版社/メーカー: 山と渓谷社
- 発売日: 2018/05/14
- メディア: ムック
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富士山に登る前に…
この本によれば、人気のある山とは言え、やはり富士登山をなめてはいけないとのこと。
体力作りや、練習のために小さい山を登っておいたほうがよいということでした。
幸い私はマラソンをするので、改めて体力づくりをする必要はないと思いましたが、練習登山のために近くの山を登ることにしました。
といってもやはり登山の知識も乏しいので、よく耳にする「日本百名山」だったら情報も豊富だろうと思い、新たに本を買って研究しました。
初めは高校以来の親友を誘って福島県の安達太良山に、次は1人で地元の磐梯山に登ることにしました。
大人になってからは泉ヶ岳でのトレイルランの経験はありますが、実質初めての登山です。
2つとも初心者向けの山と紹介されていて、無理なく登れ、山頂から絶景を見て達成感を感じ、良い練習となりました。
登山という未知の領域に踏み込み、僅かながら楽しさも感じ、富士山に登る準備は万端です!
いよいよツアーを翌日に控え、東京に移動です。
ワクワクした気持ちを抑えきれず、なかなか眠れませんでした。
〜つづく〜